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再稼働の審査 厳格化を要望 島根2号機で知事

 島根県の溝口善兵衛知事は3日、原子力規制庁を訪れ、中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町)について、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査を厳格にするよう要望した。

 要望書では、審査の厳格化とともに、県民や立地・周辺自治体に審査結果を分かりやすく説明することも要請。事故による避難などの防災対策では、溝口知事は「国が前面に立って必要な支援、協力をお願いしたい」と強調した。

 要望書を受け取った池田克彦長官は、審査の焦点になっている2号機の南2・5キロの宍道断層に関し「断層の長さが(事業者の)申請通りかどうか、慎重に審査したい」と応じた。

 溝口知事はこの日、経済産業省も訪問。1号機の廃炉に伴い、国の電源三法交付金などの適用期間を廃炉作業が完了するまで延長するよう求めた。

(2015年6月4日朝刊掲載)

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