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子ども記者 ヨルダン派遣 広島学院中3年の石井さん 難民と交流

■記者 山本堅太郎

 広島学院中3年石井大智さん(14)=広島市安佐南区=が、国際的な教育支援に取り組むNPO法人の派遣事業メンバーに選ばれ、20日に中東のヨルダンへ向け出発する。29日の帰国まで、現地の難民の子どもたちと交流し、現状を取材する。

 派遣事業はNPO法人「国境なき子どもたち」(東京)が、子どもの視点で貧困や紛争の問題を伝える目的で1995年に始めた。これまで計48人がアジアを中心に訪問。今回は全国約50人の応募から、石井さんと高松市の小学6年香村巴月さん(11)が選ばれた。

 現地では、同法人が運営する青少年向けの学習施設を訪れ、ヨルダン人のほか、隣国イラクの難民の子どもたちとも交流する。石井さんは、日本の漢字を紹介する自作のポストカードを持参する。

 派遣は当初、3月の予定だったが、東日本大震災で延期された。中国新聞の定期連載「ひろしま国」のジュニアライターでもある石井さんは「難民の方々がどういう生活をしているのか、見聞きしたい。そして、日本とヨルダンの懸け橋となりたい」と目を輝かせた。

(2011年7月16日朝刊掲載)

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