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廃炉作業の工程 担当者から聞く 島根原発1号機 松江市が学習会

 中国電力の島根原子力発電所が立地する松江市は4日、1号機の廃炉作業の工程を示す廃止措置計画の手続きや、原発から出る核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分について、国の担当者を招き、市と市議会の学習会を開いた。

 松浦正敬市長や職員、市議27人の計約50人が参加した。原子力規制庁島根原子力規制事務所の竹原俊明所長が、計画の認可の流れや審査のポイントなどを解説。経済産業省資源エネルギー庁核燃料サイクル産業立地対策室(東京)の神宮勉室長は、5月に閣議決定された最終処分の新しい基本方針などを説明した。

 質疑では、市議が「核のごみの搬出先が確定していないのに計画を進めても大丈夫か」と質問。竹原所長は「搬出先が決まっていなくても計画は認可できる。搬出の期限なども設定されない」と答えた。

 終了後、松浦市長は「(1号機の使用済み核燃料は)早期に敷地から搬出することを、計画に明記するよう中電に求めたい」と話した。

(2015年6月5日朝刊掲載)

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