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放射性廃棄物 貯蔵棟が完成 島根原発 4ヵ所目

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)内で4カ所目となる低レベル放射性固体廃棄物貯蔵棟が完成し、5日に運用を始めた。同原発全体の貯蔵容量は、200リットルのドラム缶で1万本増えて4万5500本分。建設中の3号機稼働に備え、工事を進めていた。

 貯蔵棟の増設は34年ぶり。3号機の西約400メートルで鉄筋平屋約2400平方メートル。2000年10月、中電が3号機増設の許可を国に申請したのと同時に建設を申請しており、12年9月に着工していた。

 低レベル放射性廃棄物は、原子炉の点検や補修工事で出る洗浄液や配管、廃材など。敷地内で一時的に保管した後、青森県六ケ所村の埋設施設で処分している。島根原発では15年4月末現在、2万8356本分を保管している。

 中電は、4月末で廃炉とした1号機の廃炉作業に伴って出る低レベル放射性廃棄物を6255トンと試算している。「現時点では、廃炉作業で出る廃棄物を新しい貯蔵棟に置くかは決めていない」としている。

(2015年6月6日朝刊掲載)

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