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日米つなぐ平和の小箱 幟町小児童が協力 広島市中区でアート展

 広島市中区の幟町小児童たちが平和への思いを書き込んだ折り鶴再生紙の小箱が、中区の旧日本銀行広島支店で展示されている。13日まで。終了後、企画した東区のデザイナー徳永真二さん(58)たちを通じ、米国の子どもたちに贈られる。

 小箱は同小に通い、被爆10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんゆかりの原爆の子の像(中区)に寄せられた折り鶴の再生紙を使用。6センチ四方で、上部に折り鶴と慰霊碑をかたどる。徳永さんが友人と共同製作し、在校生約500人に1個ずつメッセージや絵を加えてもらった。

 会場では、段ボール製の原爆ドームの模型の周囲を小箱で埋め尽くした。「ノーモアヒロシマ」「絆」などの書き込みが目立つ。5日、同小3年生81人が訪れた。虹の絵を描いたという村重丞太郎(じょうたろう)君(8)は「虹を見るとうれしくなれる。アメリカの人たちも同じ気持ちになってほしい」と話した。

 市内に点在する「被爆地蔵」の写真38枚も展示している。入場無料。午前10時~午後5時。(高本友子)

(2015年6月6日朝刊掲載)

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