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水のバトン 平和の願い込め 被爆アオギリ2世への献水 映画上映実行委 全国4団体に発送 松江

 映画「アオギリにたくして」の上映会を7日に松江市で開く実行委員会は6日、映画上映を企画する全国の4団体に平和への願いを込めた水を発送する。被爆アオギリや記念碑への献水に役立ててもらう。

 実行委は全国映画センターの協力で、広島市中区の平和記念公園の「平和の泉」や、長崎で被爆者救護に尽くした故永井隆博士が育った雲南市三刀屋町の川など18カ所の水を集めた。5月下旬、松江市にある被爆アオギリ2世に献水した。

 残した水はペットボトルに小分け。元ひめゆり学徒の証言を集めた記録映画「ひめゆり」を上映する山形市のNPO法人や、米軍基地問題を描いた「標的の村」上映を企画する新潟県長岡市の映画祭実行委などに送る。実行委事務局の中村佳子さん(51)は「水というバトンに松江の思いを託した。全国にリレーしたい」と話している。(西村萌)

(2015年6月6日朝刊掲載)

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