×

ニュース

ジュノー博士の精神継承を 記念祭 広島の平和記念公園

 被爆直後の広島に大量の医薬品を届け、治療にも尽力したスイス人医師、マルセル・ジュノー博士をしのぶ記念祭が7日、広島市中区の平和記念公園南のジュノー顕彰碑前であった。県医師会などでつくる実行委員会が主催し、約250人が参加した。

 県医師会の平松恵一会長は「博士の勇気ある行動が広島の多くの人を救った」とあいさつ。ガールスカウトとボーイスカウトの県連盟の子ども6人が「平和の誓い」を読み上げた。子どもたちの合唱や吹奏楽の演奏に続いて、参加者が顕彰碑に花を手向けた。

 平和の誓いを読んだ広島大付属東雲中1年の鈴藤久里子さん(13)=西区=は「平等に人に接した博士の精神を受け継ぎたい」と話した。記念祭は1990年から毎年、博士の命日の6月16日ごろ開かれている。(高本友子)

(2015年6月8日朝刊掲載)

年別アーカイブ