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反核への思いを共有 松江 「アオギリ…」上映会

 広島市中区の平和記念公園の被爆アオギリの下で、被爆体験の証言を続けた故沼田鈴子さんをモデルにした映画「アオギリにたくして」の上映会が7日、松江市西津田のプラバホールであった。

 原爆で片足を失いながらもアオギリの姿に勇気づけられ、若い世代に記憶を伝え続けた女性の軌跡をたどるストーリー。上映前には音楽監督の伊藤茂利さん(61)=神奈川県大磯町=のギターで、プロデューサーの中村里美さん(51)=東京都町田市=が主題歌など3曲を歌った。

 中村さんたちは「人々の心に平和の種をまくという沼田さんの思いを、皆さんに受け継いでほしい」と呼び掛けた。

 松江キネマ倶楽部(くらぶ)などでつくる実行委員会の主催。映画を見た松江市内中原町の主婦、西村容子さん(73)は「困難に屈せず生きていく姿に感動した。一人でも多くの人に教えたい」と話していた。(秋吉正哉)

(2015年6月8日朝刊掲載)

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