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平和へ 被爆地の役割は 広島県「拠点構想」策定委

■記者 村田拓也

 広島県の「国際平和拠点ひろしま構想」の策定委員会メンバーが、世界平和の構築に向けた被爆地の役割をテーマに話し合う国際セミナーが8月3日、広島市中区の広島国際会議場である。無料。県は参加者を募っている。

 出席するのは委員9人のうち、国連の阿部信泰元事務次長▽米プリンストン大のジョン・アイケンベリー教授(国際政治)▽米スタンフォード大のスコット・セーガン教授(安全保障)▽東京大大学院の藤原帰一教授(国際政治)▽湯崎英彦知事―の5人。

 策定の実務を担う作業部会メンバーで、広島市立大広島平和研究所の水本和実副所長も加わる。6人がそれぞれの研究テーマや活動内容などを紹介するほか、会場と質疑応答する時間もある。

 作業部会の会合が8月2日に南区で開かれるのに合わせ、県が構想策定の意義を発信しようと企画した。構想は、核兵器廃絶や復興支援など国際平和を実現するため、被爆地広島が果たす役割を定める。策定委は10月に構想をまとめる予定。

 セミナーは午後2時から。県は高校生や大学生たち若者の参加を想定するが、一般参加も可能。先着順で定員150人。希望者が多ければ最大250人まで増やす。県のホームページから取得できる応募用紙で、電子メールかファクスで申し込む。県国際課Tel082(513)2367。

(2011年7月20日朝刊掲載)

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