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被爆70年報道を報告 東京 日本記者クラブで本社

 戦後70年をテーマにした日本記者クラブの記者研修会が8日、東京都内であった。地方紙と地方放送局によるパネル討論で、中国新聞社の宮崎智三ヒロシマ平和メディアセンター長は、中国新聞ジュニアライターの活動を中心に被爆70年報道を報告した。

 9年目を迎えた中高生のジュニアライターは、ことし初めて海外取材に挑戦。ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡や米ニューヨークでの核拡散防止条約(NPT)再検討会議をその対象に選んだ狙いを「広島、長崎を世界の中で見つめ直し、広い視野を持ってほしかった」と強調した。

 月2回の特集「ピース・シーズ」で、動員学徒や当時の服装などを取り上げた事例を挙げ「今の自分たちとどう違うかを意識して取材した」と説明。「今しか聞けない証言を大切にしたい。戦争や被爆の記憶の継承につなげたい」と述べた。(藤村潤平)

(2015年6月9日朝刊掲載)

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