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「悲しい事実 伝える必要」 広島女学院高で鼻岡さん報告 ホロコースト学ぶ欧州ツアー

 ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を学ぶ欧州スタディーツアー(主催・公益財団法人ヒロシマ平和創造基金)に参加した中国新聞ジュニアライターの広島女学院高2年鼻岡舞子さん(16)が8日、広島市中区の同校でツアーの報告をした。

 同級生たちを前にスライドで説明。ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡について、収容所までユダヤ人が乗せられた家畜用貨車や、人々が折り重なって亡くなったガス室などを写真で示した。「ホロコーストを繰り返させないため、悲しい事実を多くの人に伝える必要を感じた」と話した。

 オランダで見学したアンネ・フランクの隠れ家は模型を使って紹介した。回転式の本棚で隠された入り口の階段を示し、息を潜めて過ごした一家の生活を振り返った。

 2年荒川菜月さん(16)は「平和のためには、日本と海外の戦争の歴史を両方学ばないといけないと思った」と聞き入っていた。ツアーは3月下旬に実施し、ジュニアライター2人と県内の大学生6人が参加した。(山本祐司)

(2015年6月9日朝刊掲載)

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