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韓国の医師3人 被曝医療を学習 広島

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いた韓国の医師3人が8日、被曝医療の研修を同市で始めた。12日までの5日間で放射線被害の実態を学ぶ。

 整形外科などに従事する40~60代の男女計3人で、この日は原爆資料館(中区)を見学。被爆した衣類や弁当箱の展示のほか、白血病やがんといった放射線障害を伝えるパネルに見入った。釜山医療院胸部・循環器外科部長の朴俊浩(パク・ジュンホ)さん(42)は「予想を超える被害だった。放射線の影響は不明な点が多く、少しでも知識を増やして帰国後に役立てたい」と話した。9日以降は、放射線影響研究所や広島大病院(ともに南区)を訪ねる。

 研修は、在外被爆者への医療の充実を目的に1991年から開いており本年度は初めて。これまでに韓国、ロシア、ブラジルなど20カ国の医師たち455人が学んだ。

(2015年6月9日朝刊掲載)

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