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7ヵ国の職員ら広島の復興学ぶ 東広島で研修

 アフリカやアジアの国の政府、自治体の職員が広島の戦後復興の歴史を学ぶ研修が8日、東広島市鏡山の国際協力機構中国国際センター(JICA中国)であった。紛争を経験した国を含む7カ国の17人が受講した。

 広島諸事・地域再生研究所(広島市中区)の石丸紀興代表(74)が原爆投下で焼け野原になった広島の様子を説明。財政難の中、平和記念公園や平和大通りが時間をかけて造られた経緯を地図と写真を使って解説した。

 コートジボワール内務省のシルバイン・ボカさん(36)は「被害を忘れず良い未来を目指す姿勢を学んだ」。南スーダン大統領府のジョセフ・モロウさん(47)は「復興の際に自治体が果たす役割が分かった」と話した。

 受講者の多くは紛争を再発させない安定した行政の在り方を学ぶ目的で5月に来日。12日まで県警や広島市役所などでも研修を受ける。(新山創)

(2015年6月9日朝刊掲載)

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