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19人の手記や証言 被爆体験集第45集 新日本婦人の会

■記者 野田華奈子

 新日本婦人の会広島県本部(林紀子会長)は、被爆体験集「木の葉のように焼かれて」第45集=写真=を発行した。19人の手記や聞き書きを収めている。

 当時16歳の男性は吉島町で被爆し、大やけどを負った苦しみを刻んだ。ケロイドの手術を繰り返し、右腕を51針縫った。当時13歳の女学生だった女性は自宅のあった十日市町から弟を背負って逃げる途中、黒い雨を浴びた体験をつづった。東日本大震災や福島第1原発事故を機に体験を寄せた人もいる。

 1964年の創刊からほぼ毎年発行。県本部のメンバーが1月末から編集を続けてきた。林会長は「被爆の実態を広く伝えるとともに、原発のあり方を考えるきっかけになれば」と話している。

 B5判、78ページ。2500部印刷した。500円。県本部Tel082(263)0402。

(2011年7月20日朝刊掲載)

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