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旧市民球場 折り鶴で囲もう 広島経済大生ら来月7日に計画

■記者 門戸隆彦

 広島経済大(広島市安佐南区)の学生とオランダ人アーティストのマナ・オリさん(41)が2千羽の折り鶴をつなぎ、8月7日に旧広島市民球場(中区)を囲むアート展示を計画している。市内の高校生や大学生にも協力を呼び掛け、羽の部分に平和のメッセージを書いてもらう。

 50センチ四方の白い紙を使い、千羽は自分たちで、残りを高校生などに折ってもらう。学生たちは、母校の高陽高(安佐北区)や広島国際学院高(広島県海田町)を訪ねて参加を依頼した。折り鶴の羽同士をのりで貼り合わせ、旧市民球場跡の外周約600メートルをぐるりと囲んで輪にする。7日午前10時~午後4時に展示する。

 昨年8月、広島経済大生と一緒に折り鶴の早折りをしたマナさんが、今年も折り鶴を使った活動をと提案。広島の復興とにぎわいの象徴だった旧市民球場を舞台に選んだ。

 「スケールの大きなアートをぜひ見てほしい」とマナさん。同大2年末益英樹さん(20)は「日常の中の発見をきっかけに、平和の尊さを考えてほしい」と期待する。当日は訪れた人にも鶴を折ってもらうほか、原爆関連のパネルも展示する。同大興動館Tel082(832)5010。

(2011年7月21朝刊掲載)

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