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観客一体 反核メッセージ カープ、来月5日「ピースナイター」

■記者 田中美千子

 広島東洋カープなどは、8月5日にマツダスタジアム(広島市南区)である対巨人戦を「ピースナイター2011」と銘打ち、観客と一緒に核兵器廃絶へ向けたメッセージを発信する。20日、スタジアムで会見した野村謙二郎監督は「試合ができるのも平和だから。訴えを全国に伝えたい」と力強く語った。

 試合は午後6時開始。観客全員にポスターを配り、五回終了時、ジョン・レノンの曲「イマジン」に乗せて掲げてもらう。原爆ドームの高さ25メートルに当たる内野自由席の一部に赤、その他には緑のポスターを配布。緑に染まった球場に球団のイメージカラーで「ピースライン」を引く。

 始球式は、漫画「はだしのゲン」の作者で、カープ誕生を描いた作品もある中沢啓治さんが登場する。監督や選手は、原爆ドームをあしらったワッペンをユニホームに着けて試合に臨む。

 球団のほか、生協ひろしま、広島平和文化センター、広島電鉄、中国新聞社の主催。スタジアムでは8月6日も巨人戦があり、原爆の日の広島での公式戦は53年ぶりとなる。

(2011年7月21日朝刊掲載)

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