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外務・防衛省に米軍機対策要請 広島県 米大使館にも

 広島県は10日、米軍機による低空飛行訓練の中止と垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの安全対策の説明を求める要請書を外務、防衛両省に提出した。

 県国際課の三田利江子課長が両省を訪れ、担当者に手渡した。要請書は、2014年度の低空飛行訓練の目撃情報が1111件に上り、5年連続で千件を超えたことを報告し「激しい騒音が住民の平穏な生活を乱している」と指摘。訓練中止を求めた上で、訓練する場合は事前の情報提供を徹底することなどを要求している。

 また、訓練のため米海兵隊岩国基地(岩国市)を経由するMV22オスプレイに関連して、5月に米ハワイ州で発生した着陸失敗事故に言及。詳細な事故調査結果や再発防止策の説明を要請している。別型機が17年から米軍横田基地(東京)に配備される予定にも触れ、中国地方へ影響が及ぶ場合には適切に情報提供するよう求めている。

 県はこの日、同じ内容の要請書を米国大使館(東京)と米海兵隊岩国基地にも郵送した。

(2015年6月11日朝刊掲載)

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