×

ニュース

使用済み核燃料「早期搬出必要」 島根原発で知事

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)が立地する島根県の溝口善兵衛知事は10日の会見で、中電が4月末で廃炉とした1号機の使用済み核燃料について「できるだけ早く搬出し、最終処分場に持っていく必要がある」との認識を示した。

 同じく立地自治体の松江市の松浦正敬市長も早期に敷地外へ搬出すべきだと主張しており、両者のスタンスは一致した形。ただ、松浦市長が「早期の搬出を(廃炉の具体的な行程を示す)廃止措置計画に明記するよう中電に求めたい」としている一方、溝口知事は「核燃料を最終的に処分する場所が決まるのには、時間がかかる。今後も中電と調整を続けたい」と述べるにとどめた。

 島根原発1号機の燃料プールには5月末現在、722体の使用済み燃料が保管されている。

(2015年6月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ