×

ニュース

ひろしま構想「世界」に発信 知事、特派員協会で講演

■記者 岡田浩平

 広島県の湯崎英彦知事が21日、東京都内の日本外国特派員協会で講演し、策定を進めている「国際平和拠点ひろしま構想」をアピールした。

 知事は構想の趣旨を「広島が悲劇の地にとどまるのではなく、未来へ向けて核兵器をなくして平和な世界をつくるため、世界の中での広島の使命と役割を問い直す」と説明。核兵器廃絶、平和構築、新たな安全保障の枠組みという3課題に対し理論、実践策、メッセージを組み合わせるアプローチなどを英語で紹介した。

 策定委員会の座長を務める明石康・元国連事務次長も同席。核兵器の廃絶へ「広島イニシアティブは積極的な一歩だ」と強調した。

 記者ら約30人が参加した。シンガポール・聯合早報東京特派員の符祝慧さん(46)は「広島から平和構想を積極的に発信するのはアジアにとっても大切だ」と話した。

国際平和拠点ひろしま構想
 核兵器廃絶や国際平和へ向け、被爆地広島が果たす役割を定める。10月に決定し、11月に湯崎英彦知事が米ニューヨークの国連本部で発信する。5月24日に発足した策定委員会の委員は川口順子元外相、米国のウィリアム・ペリー元国防長官、オーストラリアのギャレス・エバンズ元外相ら9人。

(2011年7月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ