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米臨界前核実験 広島で40人座り込み

■記者 山崎雄一さん

 米国が昨年12月と今年2月の2回、臨界前核実験をしたことが明らかになったのを受け、広島県原水協と県被団協(金子一士理事長)は21日、広島市中区の平和記念公園で抗議の座り込みをした。

 メンバー約40人が公園内の原爆慰霊碑前に座り込んだ。県原水協の高橋信雄代表理事(72)は「いつでも核兵器を使う準備をしていると世界に表明しているのと同じだ」と非難した。

 県内の自治体の抗議も続き、三原市の五藤康之市長は同日までに抗議文を東京の米国大使館に送付。「世界平和の実現を求める人々の願いを無視した暴挙」と批判した。海田町の山岡寛次町長、熊野町の三村裕史町長、坂町の吉田隆行町長たちも抗議文を送った。

 一方、日本被団協も同日、オバマ大統領宛ての抗議文を米国大使館に送った。核兵器廃絶条約の締結に向けて主導性を示すことや、核兵器の速やかな廃絶を求めている。

(2011年7月22日朝刊掲載)

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