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『NIE 教育に新聞を』 生徒一人一人「平和宣言」 広島の湯来中

■記者 岡本圭紀

 広島県のNIE(教育に新聞を)実践校の湯来中(広島市佐伯区)で21日、新聞を教材にした授業があった。原爆や東日本大震災の記事の感想を学年ごとに話し合い、生徒一人一人が「わたしの平和宣言」にまとめて中国新聞に投稿する。

 この日は全校生徒47人のうち1、2年計28人が、それぞれ社会科で取り組んだ。4、5人の班に分かれて記事の切り抜きを読み、印象に残った文章を書き出した。気付きを発表し、平和とは何かについて考えを深めた。

 2年和手拓磨君(13)は「家族を失った悲しみに、みんな心を痛めている。当たり前の生活を守ることが大切だと平和宣言で訴える」と意気込んでいた。

 3年生も近く授業をする。湯来中では日ごろから新聞を読んだ感想を書く活動などをしている。河野砂智子教諭(52)は「社会の出来事を自分のこととして考え、表現できる感性を育てたい」と話していた。

(2011年7月22日朝刊掲載)

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