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戦後70年 平和の誓い新た 笠岡で式典 450人出席 千羽鶴や菊 戦没者悼む

 岡山県笠岡市戦没者追悼式(市主催)が13日、同市六番町の市民会館であり、出席者約450人が第2次世界大戦などで亡くなった市出身者2972人の冥福を祈った。千羽鶴や花を手向け、市非核平和都市宣言を確認。戦後70年を機に、平和への誓いを新たにした。(谷本和久)

 全員で黙とう後、三島紀元市長が「先の大戦終結から70年。亡くなられた方の思いを心に刻み、熱意と使命感を持って平和と市民の幸せに取り組みたい」と式辞。市遺族連合会の安藤誠一会長(77)も「戦争体験の風化が言われ、平和の尊さを次世代に語り継ぐのが残された遺族の責務」と訴えた。

 市内の全小中学生約3500人と遺族たちが作った折り鶴2万羽と菊の花を、祭壇にささげた。地元の岡山龍谷高生5人が市非核平和都市宣言を朗読し、同2年荒木ひなのさん(16)が「戦争の惨禍を繰り返さないため、高校生として何ができるか考え続けたい」と誓った。

(2015年6月14日朝刊掲載)

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