×

ニュース

「人の危険性あらわ」 ホロコースト学ぶ欧州ツアー 河野君 県立広島高で報告

 ことし3月の欧州スタディーツアー(ヒロシマ平和創造基金主催)に参加した県立広島高3年河野新大君(17)が13日、東広島市高屋町の同校で、報告会を開いた。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)について学んだこと、感じたことを伝えた。

 文化祭のひとこまとして企画され、生徒や保護者たち計約30人が耳を傾けた。河野君は、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡のガス室などを写真で示し、説明した。「誰が加害者になり、被害者になるか分からない。人間の危険性をあらわしている」と話した。

 広島中3年、岩野正弘君(14)は「広島の被爆のことも含め、こういう事実を後世に伝えていかないといけないと思った」と話していた。ツアーは、中国新聞ジュニアライターの河野君や大学生ら計8人が参加した。(金山努)

(2015年6月14日朝刊掲載)

年別アーカイブ