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8・6に平和ソング披露 先輩の吉川晃司さん作曲 府中小児童と卒業生作詞

■記者 鈴中直美

 府中町の府中小児童と卒業生約40人が8月6日、広島市中区の市文化交流会館である「ヒロシマ祭り」平和コンサートに同小出身のミュージシャン吉川晃司さん(45)と参加し、一緒に作った曲「あの夏を忘れない」を披露する。吉川さんが22日、同小を訪れ、歌い方を指導した。

 「あの日 ともだちの声も家族の笑顔も さらった爆風(かぜ)」

 「あの夏を忘れない」は児童と卒業生が被爆者から聞いた体験を基に詞を書き、吉川さんが曲を付けて昨年8月に完成。優しいメロディーに平和を願う力強さもにじむ。

 吉川さんは「家族、友達、原爆のことを想像して。そして気持ちを歌で伝えて」と、手本を見せながら感情の表現や発声を教えた。

 6年河井美月さん(11)は「本番でも教わったように心を込めて歌う」と意気込む。吉川さんは「東日本大震災の被災地と重なる歌詞だと思う。平和の大切さ、原子力との関わり方を考えるきっかけになれば」と話した。

 午後6時開演。大人3500円(前売り3千円)。高校生以下千円。

(2011年7月23日朝刊掲載)

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