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放影研新理事長 丹羽氏を選任へ

 被爆者の健康影響を調査する放射線影響研究所(放影研、広島市南区)の大久保利晃理事長(76)が近く退任し、後任に放射線生物学が専門の京都大名誉教授で、福島県立医大特命教授の丹羽太貫(おおつら)氏(71)を選ぶ方向で調整していることが15日、分かった。

 丹羽氏は広島大原爆放射能医学研究所(現原医研)教授や京都大放射線生物研究センター教授、放影研評議員などを歴任している。

 大久保氏は2005年から理事長を務めており、18、19両日に米ワシントンで開かれる評議員会で現在の2年間の任期を終える。退いた後も放影研にとどまり、福島第1原発事故の作業関係者の健康影響調査に引き続き、携わる意向を示しているという。

(2015年6月16日朝刊掲載)

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