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広島は8月4~6日 原水禁世界大会 実行委初会合

 原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会の広島県実行委員会は16日、広島市西区でことしの初会合を開いた。被爆者や労働組合員たち約90人が出席。被爆70年の節目の広島大会を8月4~6日に市内で開き、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の決裂を受けて、核軍縮の停滞を打ち破る具体策を話し合う方針を確認した。

 広島大会では北東アジアの非核化や、原発に頼らない社会の実現をテーマに全体会や分科会で議論を深める。5日は、海外の平和運動家や核被害者を交えた国際会議を持つ。6日はシンポジウムを開き、2月で結成50年となった原水禁国民会議の歩みを振り返り、今後の活動の在り方を討議。アピールを採択し、広島での日程を締めくくる。

 一方、被爆60年の2005年から12年まで連合、KAKKIN(旧核禁会議)と3団体で主催してきた「平和集会」は、原発をめぐる考えの違いで「分裂」したまま。ことしも連合が単独で5日に開く。

 世界大会全体は8月1日に福島県いわき市で開幕。7~9日は長崎市で長崎大会がある。(田中美千子)

(2015年6月17日朝刊掲載)

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