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国連軍縮代表 原水協大会に初参加 原水禁にも6500人

■記者 城戸収

 日本原水協系と原水禁国民会議系の2つの原水爆禁止世界大会は四日、広島市中区の広島グリーンアリーナで、それぞれ広島大会を開会した。ともに6日まで。2010年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた取り組みや東北アジアの非核化、反核運動の連携などを探る。

 原水協系の世界大会・広島の開会総会には、34カ国99人の海外代表を含め約6800人が参加。世界大会起草委員長の冨田宏治関西学院大教授はこの日閉会した国際会議で採択した、米国の核戦略を批判する宣言を報告した。

 海外代表として大会に初めて参加したセルジオ・ドアルテ国連軍縮問題担当上級代表は、決裂した前回の再検討会議では議長だった。「核兵器廃絶を求める運動は、失敗していない。辛抱強く続けることを誓い合おう」と訴えた。

 原水禁系は連合、核禁会議と共催する「核兵器廃絶2008平和ヒロシマ大会」を開会し、約6500人が参加した。連合の高木剛会長は次期再検討会議に向けて「前回を上回る活動に取り組む」とあいさつした。

 海外からの来賓を代表し、国際労働組合総連合(本部・ブリュッセル)平和・軍縮担当のクリスティン・ブロム氏は「今の戦争経済を、平和経済へと転換しないといけない」と強調した。

  (2008年8月5日)

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