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「黒い雨」の記憶 Tシャツに刻む ムラカミさん個展 広島市中区

 原爆投下後に降った「黒い雨」をモチーフにしたTシャツ約180枚からなるインスタレーション(空間構成)の個展を広島市西区のムラカミ・マサヒロさん(53)が、中区上八丁堀のギャラリーGで開いている。原爆や原発事故について考えるきっかけにとの思いを込める。21日まで。入場無料。

 色や形がさまざまなTシャツの前面に、黒いしずくの形をした「さをり織り」が縫い付けてある。1枚ずつ原爆で亡くなった旧制中学の生徒のイニシャルも刻む。裏には、核廃絶などのメッセージを伝える絵を描いた。

 ムラカミさんは「同じイニシャルの人もいるかもしれない。自分と重ね合わせて見てほしい」と話す。午前11時~午後8時で、最終日は午後4時半まで。Tel082(211)3260。(高本友子)

(2015年6月18日朝刊掲載)

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