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核のごみ最終処分「施設受け入れぬ」 岡山知事

 原発から出る核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分場について、岡山県の伊原木隆太知事は18日、「県民に不安を与えるような施設は受け入れない」との考えを示した。県議会の代表質問に答えた。

 岡山県では放射性廃棄物持ち込みを拒否する県条例制定を目指す住民運動が盛り上がった1990年、当時の長野士郎知事が同様の見解を県議会に示している。その後も県は考え方を継承してきたが、伊原木知事が言及したのは初めて。

 最終処分場の選定は従来、自治体が応募する方式だった。進展がないことから政府は5月、有望地を国主導で提示する基本方針を閣議決定。経済産業省資源エネルギー庁が自治体向けの非公開の説明会を全国で開いた。また、市民向けのシンポジウムも広島市など各地で開き、選定を目指している。

(2015年6月19日朝刊掲載)

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