×

ニュース

いくさの記憶 若者に…住民らが原爆展 東広島市黒瀬

 70年前、広島や長崎で何が起きたのか知ってもらいたいと、東広島市黒瀬町の住民たちが企画した原爆展が19日、地元の黒瀬生涯学習センターで始まった。21日まで。

 炎を逃れようと川に飛び込む人々を描いた絵、焼け焦げた遺体の写真…。会場の1階ロビーに原爆の被害を伝えるパネルが並ぶ。計約50点。呉空襲で投下された焼夷(しょうい)弾や防空頭巾など14点も展示している。

 東広島市原水協の主催。理事で同町に住む元教諭岩城学さん(66)たちが、昨年に続いて開いた。岩城さんが勤めていた呉工高定時制の生徒が制作した平和モニュメント4点も置いた。「戦争のない世の中にするため何ができるか考えてほしい」と訴える岩城さんは、特に若者に見に来てほしいと願う。

 無料。午前9時~午後5時。21日午後1時から、ニューヨークであった核拡散防止条約(NPT)再検討会議に日本原水協が派遣した代表団2人の報告会もある。7月6~10日は東広島市役所でも開く。(森岡恭子)

(2015年6月20日朝刊掲載)

年別アーカイブ