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空襲や原爆… 子どもに伝える 福山市人権平和資料館 28日 ナビ受講者が読み聞かせ

 福山市人権平和資料館(丸之内1丁目)は28日、原爆や平和を題材にした絵本や写真絵本の読み聞かせ会を館内で開く。福山空襲や原爆をテーマに同館が昨年開いた講座で学んだ、主婦堀家美智子さん(58)=水呑町=と、パート従業員光成京子さん(50)=瀬戸町=が朗読する。2人は「若い世代に平和の大切さを伝えたい」と意気込んでいる。

 19日、2人は水呑町の水呑公民館で練習した。「戦争が始まってしばらくすると、この村でもだんだん食べるものがなくなっていったわ」。光成さんは、食糧難だった戦時下の子どもたちを題材にした絵本を丁寧に読み上げた。堀家さんも別の絵本の朗読を続けた。

 2人は、同資料館が昨年開いた講座「ふくやまピース・ナビ(平和案内人)」を受講した。堀家さんは「戦争を繰り返さないためには何ができるかを考えてほしい」。光成さんは「戦争が起きると、日常生活が奪われるということを想像してほしい」と願う。

 午前10時~11時半で無料。詩人アーサー・ビナードさんの写真絵本「さがしています」も朗読する。(小林可奈)

(2015年6月20日朝刊掲載)

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