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広島巡って歴史学んだ 中区で児童ら 被爆証言も聞く

 広島の歴史を学ぶイベント「ワクワク歴史探検隊」(中国新聞社主催、KADOKAWA協賛)が21日、広島市中区であった。小学4~6年生と保護者の13組26人が、広島城や被爆建物を回り、被爆者の証言を聞いた。

 広島城本丸の一角で原爆による広島壊滅の第一報を伝えた中国軍管区司令部の旧防空作戦室を見学。平和記念公園の被爆建物のレストハウスも訪れた。

 学徒動員先の旧陸軍被服支廠(しょう)(南区)で被爆した中西巌さん(85)=呉市=の体験も聞いた。中西さんは「動かない赤ちゃんを揺すっていた母親が忘れられない。人々は地面に倒れ水を求め、地獄のようだった」と語った。

 東区の温品小6年山中日菜子さん(11)は「広島城一帯の役割や風景が、歴史とともに変わったことがよく分かった」と話した。(新谷枝里子)

(2015年6月22日朝刊掲載)

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