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「学ぼうヒロシマ」 中高生に配布へ 中国新聞社制作 DVDも

 中国新聞社は、中学・高校生向けの平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」(タブロイド判、カラー、24ページ)を制作し、広島県内の全ての中学生・高校生に配る。被爆70年の今年初めて、被爆証言などを収めたDVDも作り、一緒に各校に届ける。江種則貴編集局長が22日、広島県教委を訪れ、下崎邦明教育長に贈呈した。

 2013年から毎年発行している「学ぼう…」は、中学・高校用とも被爆証言を聞く本紙の連載「記憶を受け継ぐ」が柱。10人分の記事に、取材した中国新聞ジュニアライターの感想を添え、核兵器廃絶や平和への思いを発信する。ジュニアライターが取材を振り返って若者の役割を話し合った記事や広島に原爆が投下された理由などを解説する「Q&Aヒロシマ」も掲載。DVDは、3人の被爆証言とジュニアライターの活動などを収録している。

 江種局長は「学校現場で活用してください」と要望。下崎教育長は「ジュニアライターの記事は生徒が身近に感じる。映像が加わったのでより学習が進む」と話していた。

 「学ぼう…」は、中学・高校用合わせて23万5千部を制作。岩国、柳井市など山口県東部10市町の全ての国公立中学校にも届ける。平和首長会議(会長・松井一実広島市長)に加盟する国内約1500の市区町村にも贈る。(山本祐司)

(2015年6月23日朝刊掲載)

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