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原爆資料館 入館料値上げ 広島市検討 増収分 運営費に

 広島市は23日、原爆資料館(中区)の入館料を値上げする方向で検討していることを明らかにした。大学生以上の大人50円は、1972年から変わっていない。長崎市の原爆資料館の200円を参考に、金額や実施時期を詰める。増収分は運営費に充て、浮いた財源を被爆建物の保存など平和施策の拡充に使う方針でいる。

 広島市議会の一般質問で、市民局の谷本睦志局長が「観覧料の改定を検討している」と答えた。

 市によると、入館料は福祉施策などとの兼ね合いで、65歳以上は2013年7月に無料から30円へ、小中学生は14年4月に30円から無料に見直している。一方、原爆資料館の14年度の収入は入館料とホールなどの使用料の計5600万円。運営費は3億3600万円かかっており、赤字分を一般財源で補っている。(田中美千子)

(2015年6月24日朝刊掲載)

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