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戦禍体験 語り合う集い 福山の霞学区 高齢者ら平和に思い

 福山市霞町の霞公民館は23日、同町の旧霞幼稚園で、霞学区のお年寄りが幼かったころの話を語り合い、親睦を深める会を開いた。約30人が参加し、70年前の福山空襲などを話題にした。

 福山空襲について、地吹町の小土井章さん(82)は「逃げる時に、川の中に死体が山のようになっているのを目にした」。霞町の神野孝晴さん(83)は「命からがら逃げた空襲の様子を思い出した。命の取り合いの戦争は繰り返しちゃいけん」と力を込めた。

 動員学徒だったという女性は、呉空襲で仲間2人を亡くしたと証言した。同公民館は広報紙にまとめ、霞学区の住民に配る。(小林可奈)

(2015年6月24日朝刊掲載)

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