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メキシコ駐日大使 広島訪問 「非核外交に確信」

 メキシコのカルロス・アルマーダ駐日大使が25日、着任後初めて広島市を訪れた。市役所で松井一実市長と懇談し、核兵器廃絶の実現に向けた連携強化を約束した。

 アルマーダ大使は、午前に原爆資料館(中区)を見学し「忘れられない朝となった。あんな悲劇を二度と繰り返してはならない」と強調。中南米での核配備や使用を禁じたトラテロルコ条約の発効を推し進めた自国の非核外交に触れ、「正しいことをしていると確信した」と述べた。

 松井市長も「ある意味でヒロシマの思いを日本政府よりしっかり受け止めてもらっている」と歓迎。市が8月6日に営む平和記念式典での再会を誓い合った。アルマーダ大使は5月20日に着任した。(田中美千子)

(2015年6月26日朝刊掲載)

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