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つなぐ~戦後70年 日韓被爆2世友好の花咲け 韓国の国花ムクゲ あす山口に植樹

 山口県内の被爆2世たちでつくる被爆二世の会(山口市)は27日、日韓2世の友好の証しとして、山口市江良の共同墓地内にある「非核三原則の貫徹と核兵器廃絶を誓う碑」のそばに韓国の国花ムクゲの苗を植樹する。同会は「夏から秋にかけピンクの花を咲かせる。大きく育て、この地に眠る被爆者の存在を伝えたい」としている。

 2011年6月に山口市であった日韓被爆二世交流会に、韓国被爆者二世の会の6人が参加。共同墓地内の県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)の納骨堂に、朝鮮半島出身の被爆者2人の遺骨が納められていることを知った。

 その際、韓国被爆二世の会から「追悼のためにムクゲを植えたい」との希望が寄せられ、山口市の被爆二世の会が被爆70年の事業として植樹を決めた。

 被爆二世の会の寺中正樹代表(53)は「日韓の2世は理解を深め共に行動することも増えた。節目の年にあらためて、核兵器廃絶と戦争のない世界の実現に向け2世の役割を考えたい」と話している。

 植樹式は午後1時から。同会は午後3時から同市神田町のかんぽの宿湯田で、在韓被爆者の支援を続けてきた全国被爆二世団体連絡協議会の平野伸人前会長の講演会を開く。(柳岡美緒)

(2015年6月26日朝刊掲載)

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