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ヨウ素剤の配布始める 島根県

 島根県は27日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の事故に備え、半径5キロ圏の住民に、甲状腺被曝(ひばく)を予防するため服用する安定ヨウ素剤の事前配布を始めた。

 配布会場になった同町の御津公民館には、約120人が訪れた。医師が、ヨウ素剤の服用の有効性や、適切なタイミングで飲まないと効果がないことなどを説明。続いて、医師や保健師が問診してアレルギーの有無などを確認。問題ない人には3~12歳は1錠、13歳以上は2錠を家族分も含めて配った。

 アレルギーが確認できた人はおらず、対象住民529人中365人にヨウ素剤が渡った。

 事前配布は国の指針に従って実施。3歳以上で、原発5キロ圏の住民約1万人と、5~30キロ圏の住民約38万4千人の希望者が対象。28日には同町片句地区でも事前配布がある。他の5キロ圏内は約20地区に分けて8月から順次配布する。

(2015年6月28日朝刊掲載)

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