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被爆70年 ヒロシマ学ぶ 米の大学教員グループ

 米国の大学教員グループ「日本研究協会」が29日、被爆70年に合わせ、広島、長崎両市で被爆の実態を学び、理解を深める7日間のワークショップを始めた。協会の会員や米国の学生たち計46人が参加した。

 初日は広島市中区の平和記念公園を訪問。広島国際会議場で、被爆者の小倉桂子さん(77)=中区=による証言を聞き、原爆資料館も見学した。大学2年のモニーク・ムハンマドさん(26)は、被爆者が差別を受けてきた話が印象に残ったと言い「体験を話す勇気に心が動いた。帰国したら学んだ内容を友人たちと共有したい」と話した。

 市内では7月1日までで、市立大広島平和研究所(安佐南区)の専門家たちの講義を受けたり、放射線影響研究所(南区)で研究結果を聞いたりする。2日に長崎市に移動する。

 日本研究協会は1995年設立。日本を紹介する冊子の制作などをしている。広島市でのワークショップ開催は2003年以来で2回目。 (高本友子)

(2015年6月30日朝刊掲載)

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