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　１７００人以上の死者が出た岡山空襲からちょうど７０年を迎えた２９日、岡山市戦没者追悼式が北区の市民会館で営まれた。参列した遺族や小中学生たち約１６００人が犠牲者の冥福を祈り、平和への思いを新たにした。

　空襲で亡くなったとされる１７３７人のうち、市の調査で身元が確認された１４５３人の戦災死者名簿を奉納。全員で黙とうし、市北地区遺族連合会の人見信一会長（８１）や市戦災遺族会の太田宮子会長（８３）が、「戦争の悲惨さ、平和の尊さを次の世代へしっかりつなげたい」などと追悼の言葉を述べた。

　参列者が祭壇に菊をささげたのに続き、小中学生５人が「すべての国のあらゆる核兵器廃絶を願う」と、市の平和都市宣言を朗読した。（持田謙二）

（２０１５年６月３０日朝刊掲載）