大和ミュージアム１０年記念 呉 「日米最後の戦艦展」開幕
15年7月3日
広島県呉市の大和ミュージアム開館１０年を記念するとともに、戦後７０年を振り返る特別企画展「日米最後の戦艦展 戦艦大和とミズーリ」が１日開幕した。日米を代表する戦艦２艦にまつわる資料を軸に約７０点を展示。それぞれの国の視点で太平洋戦争について考える。来年１月３１日まで。
大和は旧呉海軍工廠（こうしょう）で建造され、海軍最後の戦艦となった大和型の１番艦。ミズーリは米海軍で最後に退役した戦艦で、１９４５年９月に日本が降伏文書に調印する舞台にもなった。
ミズーリに突っ込んだ日本軍の特攻機の破片、部品を日本で初めて公開。米国ハワイの戦艦ミズーリ記念館から写真を含む計１１点を借りた。大和関連では、世界最大の４６センチ主砲の砲尾を再現した高さ３メートル、横２メートルの実寸大模型が目を引く。
二つの祖国のはざまで揺れた日系２世にも光を当てる。日本に留学した後に旧海軍に入り、大和とともに東シナ海に沈んだ士官が米国の家族に宛てた手紙や、ミズーリ艦上での降伏文書調印の準備作業で活躍した通訳の写真も展示する。
開幕に先立つ記念式典では、小村和年呉市長や戸高一成館長たちがテープカットした。一般４００円、高校生３００円、小中学生２００円。火曜休館だが祝日は開館する。（小島正和）
（２０１５年７月２日朝刊掲載）
大和は旧呉海軍工廠（こうしょう）で建造され、海軍最後の戦艦となった大和型の１番艦。ミズーリは米海軍で最後に退役した戦艦で、１９４５年９月に日本が降伏文書に調印する舞台にもなった。
ミズーリに突っ込んだ日本軍の特攻機の破片、部品を日本で初めて公開。米国ハワイの戦艦ミズーリ記念館から写真を含む計１１点を借りた。大和関連では、世界最大の４６センチ主砲の砲尾を再現した高さ３メートル、横２メートルの実寸大模型が目を引く。
二つの祖国のはざまで揺れた日系２世にも光を当てる。日本に留学した後に旧海軍に入り、大和とともに東シナ海に沈んだ士官が米国の家族に宛てた手紙や、ミズーリ艦上での降伏文書調印の準備作業で活躍した通訳の写真も展示する。
開幕に先立つ記念式典では、小村和年呉市長や戸高一成館長たちがテープカットした。一般４００円、高校生３００円、小中学生２００円。火曜休館だが祝日は開館する。（小島正和）
（２０１５年７月２日朝刊掲載）
