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「戦争・原爆 正しく知って伝えたい」 矢野南小で全校平和集会 広島市安芸区

 広島市安芸区の矢野南小で3日、全校児童578人が参加する平和集会があった。8月6日の平和記念式典で「平和への誓い」を読む、作文コンテストの大賞に選ばれた6年細川友花さん(11)が応募作を朗読したり、故中沢啓治さんの漫画「はだしのゲン」にちなんだ麦を栽培した4年生が成果を発表したりした。

 招かれた同区矢野西の被爆者原広司さん(83)は、3300枚以上描いた原爆ドームのスケッチをスライドで紹介し「もの言わぬドームの心は核廃絶」と訴えた。児童の質問に答え「被爆翌日たくさんの死体を見た」「71歳の時、がんを発症した」などと話した。

 細川さんは、生前の中沢さんと同小の交流で考えたことを基に「戦争と原爆を正しく知っていろんな国に伝えたい」とまとめた作文を読み上げた。

 児童は、平和記念公園に寄せられた折り鶴の再生紙で再び作った折り鶴をステージに飾り、平和の歌を合唱した。8月6日は登校し、平和記念式典をテレビ視聴する。(田中伸武)

(2015年7月4日朝刊掲載)

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