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米軍機騒音軽減 働き掛けを要請 中国四国防衛局に柳井市東部の住民

 米海兵隊岩国基地(岩国市)の米軍機とみられる航空機による騒音が4月以降、深刻化しているとして、柳井市東部の住民が3日、騒音軽減を米軍に働き掛けるよう求める文書を中国四国防衛局に提出した。同市民による国への対策要望は初めて。

 同市神代の宮岬(みやばな)団地の大越国義自治会長(65)たち3人が広島市中区の防衛局を訪れ、「米軍機が団地の真上を飛び、自宅で会話ができないほど爆音が著しくなっている」と説明。①陸側を避けて海上を飛行②午後8時から翌日午前6時までの飛行禁止③騒音基準の見直し―の3点を要望し、旧大畠町の7割強の29自治会の同意書も添えた。

 防衛局は2012年、同団地に騒音測定器を設置している。担当者は「相当の騒音が発生しているのは理解している」とし、17年ごろに予定される岩国基地への空母艦載機移転に触れ「移転後の騒音状況も見極め、しかるべき対策を取りたい」と回答した。

 大越会長は「静かだった住環境が一変している。飛行のコースや高度を見直してほしい」と訴えた。

(2015年7月4日朝刊掲載)

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