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「原爆白書」運動の歩み 旧日銀広島支店で企画展

 原爆被害の全体像を調査し、国連を通じて世界に示すよう国に求めた原爆被災白書運動に焦点を当てた企画展が3日、広島市中区の旧日本銀行広島支店で始まった=写真。6日まで。無料。

 運動を引っ張った中国新聞の元論説主幹、金井利博氏(1914~74年)や広島大の研究者たち計6人を紹介。金井氏の遺族から広島大文書館に寄贈された関連の書簡や、政府への要望書など実物資料49点と説明パネル66枚が並ぶ。訪れた安佐南区の主婦津田久美子さん(58)は「心身への被害をきちんと調べて発信せよという訴えは、被爆者に寄り添った考え方だと思う」と感心した。

 午前10時~午後7時で、広島大文書館などが主催。4日午後2時から、会場で小池聖一館長の講演がある。9~15日は東広島市の広島大中央図書館でもパネルを展示する。(田中美千子)

(2015年7月4日朝刊掲載)

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