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民喜ゆかりの地で紙芝居 広島市佐伯区八幡 あす「夏の花」

 広島市佐伯区の八幡本通り商店街は5日、同市出身の被爆作家原民喜(1905~51年)の代表作「夏の花」の紙芝居上演会を近くの八幡神社で開く。旧八幡村は、民喜が避難生活を送り、同作を書いた地。原爆投下70年の節目に、幅広い世代に平和について考えてもらう。

 民喜の研究グループ「広島花幻忌の会」会員の竹原陽子さん(38)=中区=が今春作った、全9場面の紙芝居。民喜のゆかりの地であることを知ってもらおうと、同商店街が企画した。地元の住民グループが朗読する。

 竹原さんによると、幟町(中区)で被爆した民喜は、45年8月8日から翌年4月上旬まで、兄の知人がいる旧八幡村で過ごし、その間に同作を執筆したという。竹原さんは「民喜の平和への願いを子どもたちにも感じてほしい」と話している。

 当日は同神社で午前11時から、音楽演奏などのステージがある。紙芝居上演は午後0時50分から。区名の由来になったとされる佐伯景弘にちなんだ物語も朗読する。同商店街Tel090(4141)9264。(長部剛)

(2015年7月4日朝刊掲載)

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