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円鍔さん 平和や夢刻む 生誕110年 御調中央小で授業 美術館館長が人柄紹介 尾道

 広島県尾道市御調町出身で文化勲章を受章した彫刻家、円鍔勝三さん(1905~2003年)の人柄や作品を紹介する授業が4日、同町の御調中央小であった。円鍔勝三彫刻美術館の宮迫卓督(たかよし)館長(70)が講師を務め、エピソードなどを紹介した。

 宮迫館長は6年生と保護者計約80人を前に話した。円鍔さんが小学生時代、はんこをなくした先生に依頼されてはんこを作ったなどの逸話を紹介。作品を示しながら「円鍔さんの作品は、平和や夢、愛がテーマになっている」と説明した。

 岡川慈宏君(11)は「努力を積み重ねた偉大な彫刻家だということがよく分かった」と話していた。円鍔さんの生誕110年の記念事業の一環として市などでつくる実行委員会が開いた。(村島健輔)

(2015年7月5日朝刊掲載)

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