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改憲賛否 山口で訴え 賛成派 会を設立/反対派 阻止誓う

 憲法改正をめぐり、賛成、反対それぞれの立場の団体が4日、山口市で会合を開いた。賛成派は「国を取り巻く安全保障環境が劇的に変化した」として、国会がすみやかに改憲を発議するよう提言。反対派は「憲法が国家権力を縛る立憲主義の根底からの否定」と、安全保障関連法案の成立阻止を訴えた。

 「美しい日本の憲法をつくる県民の会」は山口市のホテルで設立総会を開いた。約500人が出席。会長に就いた自民党の岸信夫衆院議員(山口2区)は「憲法は一度も改正されず、世界最古ともやゆされる。伝統文化に基づいた内容に改めよう」と訴えた。

 来夏の参院選に合わせた憲法改正の国民投票の実施を目指し、署名集めや啓発運動をする活動方針を決めた。

 県労連や共産党県委員会など13団体でつくる「平和・民主・革新の日本をめざす県の会(県革新懇)」は、山口市の労福協会館で総会を開いた。

 約60人が出席。安全保障関連法案について「明確な違憲法案で、戦争の危険が格段に高まる。何としても成立を阻止する」と決議した。福江俊喜代表世話人は「憲法が果たしてきた役割は大きい」と、改憲阻止を誓った。(村田拓也)

(2015年7月5日朝刊掲載)

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