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ルワンダ・広島 絵でつなぐ 上温品小で交換会 永遠瑠理事長訪問

 内戦からの復興を進めるアフリカのルワンダと広島の小学生が、平和について考えた絵の交換会が広島市東区の上温品小であった。

 同小の6年生が3月、NPO法人「ルワンダの教育を考える会」の永遠瑠(トワリ)マリールイズ理事長(49)の講演を聞いたのがきっかけ。3カ月ぶりに広島を訪れた永遠瑠理事長が同小を訪問し、母国ルワンダの子どもたちの作品を6年生に贈った。考える会が首都キガリに設立したウムチョムイーザ学園の6~12歳が両国の国旗の周りに折り鶴やメッセージを描いた。

 永遠瑠理事長は「平和と愛は世の中の調味料」「愛しています」など英語やルワンダ語で書かれたメッセージを紹介。「二つの国が太陽の下で愛する気持ちいっぱいで付き合っていけますように、との思いが込められています」と話した。

 6年生35人は原爆ドームや折り鶴、厳島神社の鳥居に加え、ピースを表す人さし指と中指で地球を支えたりした計8枚を制作。作品ごとに狙いなどを説明し、永遠瑠理事長に手渡した。

 ルワンダからの絵は、8月6日に同小で開く平和集会で紹介する。同小の絵は8月15日、ウムチョムイーザ学園で開く平和コンサートの会場に張り出す。「絵を通して、広島について知ってほしい」と6年石丸咲さん(11)。永遠瑠理事長は「絵は人々の心をつなぐ。ルワンダの子どもたちにどういう気持ちが生まれるか楽しみ」と話していた。(二井理江)

(2015年7月6日朝刊掲載)

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