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被爆70年 北広島で追悼 町被害者の会 「最初で最後の式典」 広島

 北広島町原爆被害者の会は6日、原爆死没者慰霊式を同町の千代田開発センターで開いた。合併による同町発足後の2006年に旧4町の被爆者団体で設立した連合組織。約600人の会員の平均年齢は84・2歳となり、被爆70年の節目に「最初で最後の式典」として催した。

 会員約70人のほか、箕野博司町長や日本被団協代表委員で県被団協の坪井直理事長(90)たちが参列。箕牧智之会長(73)が追悼の言葉を述べ「原爆の被害の大きさはまだまだ伝わっていない。伝えておきたいと思うことをぜひ書き残して」と呼び掛けた。

 8月6日は広島市である平和記念式典に出席する会員もいるため、1カ月前にした。会員の高齢化で、今後の節目での開催は困難という。

 一方、この日は町被爆2世協議会の梅尾泰文会長(62)も出席。「他地域の2世組織と交流を図りながら継承のあり方を探り、10年後の式典についても考えたい」と話した。(畑山尚史)

(2015年7月7日朝刊掲載)

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