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被爆ピアノで沖縄戦伝える なぎさ公園小で平和授業 広島市佐伯区

 沖縄戦と広島への原爆投下を通じて平和の大切さを学ぶ授業が2日、広島市佐伯区のなぎさ公園小であった。沖縄のピアニストが被爆ピアノを演奏し、戦争を繰り返さないように訴えた。

 全学年の435人を前に、那覇市のピアニスト仲間直美さん(51)が「涙そうそう」など計8曲を演奏。沖縄戦で森に避難し、飢えに苦しみ赤ん坊を亡くした家族の悲しみを伝える絵本を朗読した。広島市安佐南区の調律師矢川光則さん(63)が被爆ピアノの当時の状況を紹介。児童は被爆ピアノの伴奏で「アオギリのうた」を合唱した。

 ことし1月、矢川さんが沖縄で開いた被爆ピアノの演奏会に仲間さんが出席。中高時代を三原市で過ごした仲間さんは矢川さんの活動に共感し「広島の子どもに被爆ピアノで沖縄戦を伝えてほしい」との依頼を快諾した。

 6年の碓井智大さん(11)は「沖縄と広島の悲しい歴史を忘れないようにしたい」と話していた。(河合佑樹)

(2015年7月3日朝刊掲載)

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